日本医科大学に丸山ワクチンを貰いに行きました。 センターの近況を報告します。昔とあまり変わっていないのでは・・・と 思います。丸山ワクチンはご承知の通り、昭和39年からあったようです。もう45年です。不思議な薬(治験薬)です。話題性に乏しいのかマスコミはもうだれも調べないようです。 でも知ってますか?月・火・木に日医大へ行くと新規ワクチン購入の人で一杯です。初回は正面玄関受付で緑色の整理番号札(目立つ!)をもらい売店の前の長椅子でじっと待つのです。目の前を患者やドクターがひっきりなしに通り過ぎて行きます。廊下は3人すれ違うのがやっとです。ストレッチャーが来たら大変です。模様が磨り減った床を所在無げにみんなじっと見つめています。床の彫りこんだ模様がツルツルになる位古い病院です。やがて係りの人に先導されて一列になってゾロゾロと緑色の札を手にした一群が一般患者の前を通ってワクチン療法施設に連れて行かれます。一旦外に出るのですが、回りには使用済み注射器などの医療用廃棄物の箱が山積みされています。何故かひんやりしています。コンプレッサーなどの機械音がしています。完全に裏の世界です。やや下って行くとワクチン療法施設に入ります。太陽とは一切無縁の世界です。初回は諸々の書類手続きと教習所の様に故丸山千里博士の白黒ビデオを見せられます。博士の後ろにはたくさんのレントゲンフイルムが貼り付けられています。 そのフイルムは胸部を撮影したもので、肺が悪い私は博士の話より、白黒にはっきり映し出されるレントゲンフイルムの方がずっと気になって仕方がありませんでした。ホラー映画の様です。 もっとびっくりしたのは30人もいたであろう一緒に入った人が診察券を受け取るために住所と名前を呼ばれた時、関東地方からは私だけだったのです。北海道から来られています。沖縄からも来られています。 全国津々浦々です。こんなにがんに困っている人がいるんだ!と改めて実感しました。ほんの数ヶ月前の話です。 やがて担当のドクターの方々から説明を受けやっとワクチンを手にします。ワクチンを手にするまで2時間ちょっとかかります。 『押し頂く』という言葉がありますが、茶封筒に入った箱入りのワクチンを貰う時はこの言葉がぴったりです。自然に頭が下がってしまうのです。 2回目以降は郵送が可能です。皮下注射ですので地元のどちらかの先生にお願いして治療を続けることになります。 丸山ワクチンは舐めてみるとほんのり甘いんですよ。知ってました?
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